中国人民へ支援要請<本澤二郎の「日本の風景」(2013)

发布者:发布时间:2015-06-15浏览次数:298

 

2015年06月12日

<快挙!戦争放棄の9条がノーベル平和賞候補に正式登録>
おめでとう、おめでとう。ともかくおめでたい。昨日6月11日の神奈川新聞が、38歳の主婦が発案して発足した「日本国憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会(相模原市)に対して、正式に受賞候補に登録されたと連絡がはいった、と報じた。昨年はオスロ国際平和研究所が予想候補の1位に取り上げて、俄然注目を集めた。他方、今現在、安倍・自公ファシスト内閣は戦争法を強行しようとしている。アジア太平洋に不安の嵐を巻き起こしている。今秋10月6日に、9条がノーベル平和賞を受賞すれば、こうした日本ファシズムの野望を阻止することが出来る。平和を願うアジア人民にとっては好機到来である。中国や韓国そしてアジア諸国民も、戦後日本がアジアと世界に確約した9条平和路線を、戦後70年の節目に平和賞受賞で再確認させる責任と義務があろう。
<戦争放棄・非戦の9条受賞でファシズム復活阻止>
9条の戦争放棄は人類の悲願である。戦前の過ちを繰り返させないための布石は、永遠に正しい。いずれ各国とも9条国家になれば戦争はなくなる。戦争屋を封じ込める最善の憲法である。
自衛隊がワシントンの指令で発足したが、外国兵を殺害することは出来なかった。9条の威力である。憲法は、これを天皇以下の公人に対して擁護義務を課している。
にもかかわらず、9条改悪に向けて安倍・自公内閣は突進している。恐ろしいほどの憲法違反行為である。これに隣国はいらだっている。中国脅威論で日本国民の頭脳を改造しようとしている。
これを阻止する手段は、ノーベル平和賞の受賞で、日本国民の国家主義・ナショナリズムへの頭脳改造を阻止するしかない。最後の国民投票で阻止できる。中国の皆さんは、このことに理解をしてほしい。


<武漢大学の学生諸君へ>
ことし4月2日の武漢での講義・講演は、筆者にとって記念すべき、すばらしい時間となった。熊教室の学生や研究者らに、9条にノーベル平和賞を受賞させる平和運動に参画するように訴える機会をつくってくれたからである。
しかも、客員教授の椅子まで用意してくれた。活躍の場を用意してくれた武漢大学に感謝したい。中国は広い。懐の深い人たちも少なくない。数千・数万年の文化的遺産のある地での情報発信は、うれしいに尽きる。
武漢大学の学生諸君!このアジア太平洋の平和と安定の確保のために、この運動を世界に広めてもらいたい。強く、強く期待したい。


<社会科学院日本研究所の皆さんの決起を>
政府機関として日本研究に取り組んでいる研究者の李所長・胡博士それに王副所長は、いつも講義の時間を作ってもらっている。現在の日本政府の動向に対して、いじらしいほどのストレスを抱えている。それを解決する道が、9条に平和賞を受賞させることである。
研究者の皆さんは全国の研究機関・大学で講演する機会もある。どうぞ9条のことを伝えてもらいたい。なんとしても日本のファシズムを止めたい。健闘を祈りたい。


<外交学院の学生たちへ>
北京に行くと、いつも暖かく迎えてくれた外交学院である。親切な学生OBたちとは、今も交流している。筆者の講義を真剣に聞いてくれたことに感謝したい。
苑教授は、念願の日本研究所を立ち上げてくれた。創立のシンポジウムにも主賓として呼んでくれた。ここでは遠慮せずに、いつも自由に持論を発言させてもらった。
外交学院の国際交流センターには、何度も泊めてもらった。貧乏ジャーナリストに格安料金で。外交学院の学生・OBの皆さんも、9条をノーベル平和賞に受賞させる平和運動を忘れないで、実行してもらいたい。パソコンを使って、アジア太平洋の平和構築のために発信してもらいたい。


<清華大学・劉江永教室の皆さんへ>
日本研究の第一人者で知られる清華大学の劉江永教授(副院長)は、いま思うと、筆者に幸運の機会を作ってくれた古い友人である。
中国人脈というと、拙本「中国の大警告」(データハウス)だが、これの「翻訳をしたい」と声をかけてくれた日本研究者である。この本のお陰で友人が増えた。
小泉内閣のころには、大学の大教室で講演会を用意してくれた。このときの学生の、それこそ熱烈な拍手は生涯の思い出となった。
先ごろも、彼は自分の教室に呼んでくれて、講義の機会を作ってくれた。ここでも、9条にノーベル平和賞受賞を呼びかける運動について話をしたのだが、彼はそれを各方面に情報発信してくれている。
13億の人民が、絶対平和主義の9条に理解を示せば、それは9条が世界へ大きく羽ばたくことになる。ワシントンやモスクワ・ベルリンに限らない。南米・アフリカ・中東・南洋諸島へと推薦ムードは拡大してゆく。各国のノルウェー大使館は、それを察知できるだろう。


<上海交通大学の皆さんへ>
上海交通大学のアジア太平洋研究センターの王教授にもお願いしたい。大学当局にも、学生にも働きかけてもらいたい。
9条は人類が共有できる宝であるからだ。


<復旦大学・同済大学・上海外国語大学の学生諸君へ>
上海へ行くと、決まって各大学を渡り歩いてきた。確か同済大学のシンポジウムで名刺交換した関係である。同大学では顧問研究員を2年間委嘱されたことがある。
復旦大学は、お世話した中国人の父親が復旦OBであった。戦火を逃れて学生時代を過ごすという大変な時期のことについて、本人から証言を聞いたことから、復旦大学は1度覗いてみたい学校だった。
復旦に限らない。北京大学の寮にも泊まった事があるが、その規模の巨大さに驚かされる。それは教育で立つ、分厚く深い中国の歴史を裏付けている。文化大革命という大失政で、大学・知識人は被害をこうむったが、いままた蘇ってきている。

客員教授に任命してくれた武漢大学の広大なキャンパスは、あきれ返るばかりである。それでも「アモイ大学はもっと広い」という。「天皇の官僚」(データハウス)を翻訳した雷教授はアモイ大学教授である。今どうしているだろうか。創価大学で1年研修した日本通であるが、数年前に「もう日本語を教える気力をなくした」といって連絡がない。
公明・創価学会が、戦争法強行に突っ走る時代なのだから、それも理解できるのだが。
上海外国語大学の武教授は、関西弁を流暢に話す好漢である。最近、会ってはいないが、この9条のことは理解してくれているはずだ。大学当局・学生に運動を働きかけてもらいたい。


<中日関係史学会にもお願い>
日本駐在の記者や外交官のOBたちで組織している中日関係史学会の、最近まで秘書長を務めてきた徐副会長は、ともかく顔の広い人物である。
今の李克強首相が共青団書記のころ、1度会っている。現在、女性の出世頭・劉延東副首相?にも。そもそも清華大学の劉副院長にも彼の紹介である。中国青年報の時代、何度か楽しい思い出の旅行もした。
ここには日本事情に詳しい専門家がいっぱいいる。9条の意味も理解している面々ばかりだ。9条にノーベル平和賞を受賞させる運動に率先して取り組んでもらいたい。


<9条死守してアジアの平和・安定を確保しよう>
9条改悪を阻止することが出来れば、アジアの平和と安定は、間違いなく確保できる。そのためにも、大陸から9条の嵐を巻き起こしてもらいたい。
そうだ、宋義君に頼みたい。改めて、この平和運動を「ウェボー」に発信してほしい。繰り返し、繰り返しお願いしたい。民が官を動かすとは、周恩来の至言である。宇都宮徳馬さんの「日本人の平和主義はいい加減なものではない」ということも。


2015年6月12日記(武漢大学客員教授・上海交通大学研究員・同済大学元顧問研究員・日中平和交流21代表)